MijA 「地獄絵図、破滅に向かって加速、タイムラインが0を指した時、「生きている」事を実感した」

「今日は現代美術製作所で行われているATOMIC SITE展で山川冬樹、吉田アミ、伊東篤宏、石川雷太、イルコモンズによるアトミックアンサンブル/ズ 「原發供養ノ夜」のパフォーマンスがあるという事で2度目の訪問となった。

時刻は夜8時。

[映像] アトミックサイト公演 「原發供養ノ夜」開演3分11秒前
http://www.youtube.com/watch?v=hHQOCNNfpow

主催であるイルコモンズは、3.11以後、ならびに、3.11以前からの(マス)メディアに対する絶対的な不信感から、「アトミックサイト」展ならびに 「原發供養ノ夜」の公演に関して、「ふつうの状態のときのふつうのやりかた」である「プレスリリースによる広報活動」を一切行わなかった。

しかし限定55席の定員は満員に膨れ上がっていた。

会場入って左の壁に大きく映像が投写された
そこには福島の女子高生のメッセージ文が垂れ流された

[映像] 4.10 NO NUKES TV-1 「真実と怒り」
http://www.youtube.com/watch?v=02RvtwONw5M

死んだ友人の事や色々な生生しい訴えが心に突き刺さってくる
何も出来ずただ立ちすくむ壁にダーツの矢が突き刺さる様に、、、

そしてスクリーンの下に座っていた吉田アミがその少女の叫びを代行しているように立ちあがって恐怖の声を発しだした



















もう少女というより「福島」の「助けて」という声のように聞えた

その内、タイべックスーツを着てガスマスクを装着し横たわっていた石川雷太がムクッとまるでゾンビの様に起き上がりそれこそタービン建屋に入るかの様に鉄板に囲まれた機材を操作し始めた



















鉄板の擦れる音は人々を苦しめる放射能の様に僕達を恐怖の底に引きずり込む

未だ助からず叫び続ける吉田アミ

これは今まさに日本の状況を映し出しているかの様な状態だ

[スライドショー] Toshiyuki Imai「ATOMIC SITE」”ROMANTICLOVE” 2011年8月8日)
http://romanticlove.jp/image/ATOMIC%20SITE

すると鋼鉄の兜を被った山川冬樹が登場

固定されたギターの上に設置されたアナログのガイガーカウンターに高濃度に汚染された土を近ずけるとその測定値に反応しギターが自動演奏するというものを披露

今出でている音は紛れもなく放射能がギターを紡いだ音



















日本で一体どれほどの人がこの音が聴こえているのか

本能で危険を感じているか

そして彼が着ているのはこのATOMIC SITE展にも大きく展示されている僕が実際に撮影した福島第一原発4号機の写真をT-SHIRTSにした物。これは僕の友人達のブランド「ROMANTIC LOVE」との共同制作で作られた作品で、なんと彼等はブランドコンセプトに「地球に核はいらない 自分の中に核を持て」という言葉を掲げていた。


















[写真] SPACE SAFARI+ROMANTIC LOVE “GRIEF FOR LEVEL 7”

それを知らずに僕は偶然彼らに制作の依頼をしていたのだ

しかもこのT-SHIRTSが届いたのが広島に原爆が落とされた日、、、なんという運命なんだろう
















胸に英語でLEVEL 7の叫びとプリントされたそのT-SHIRTSを山川冬樹は

「脱ぎ棄てた」

そして心臓から聴診器の様な物と連動した白熱灯が彼の脇で光っている。



















白熱灯の輝きは山川冬樹という原発が作り出すエネルギーで光輝いている様に脈打っていた。

そして地震のごとく唸るホーミー!!!!!



















続いてタイべックスーツを着た男達が汚染された土の上のニュークリアマークボードにガイガーカウンターを3個置き高い数値を叩き出したカウンターをハンディカムでスクリーンに投影、残酷な現実を見せ付けた。



















[映像] アトミックサイト公演 「原發供養ノ夜」第三幕 3.11秒 radio edit.
http://www.youtube.com/watch?v=WM34V-Dk74A

最後に登場したのは高崎で共演した伊東篤宏


















蛍光灯を明滅させNOIZEを撒き散らす

もうこの頃には会場の熱気で汗が全身から噴き出しパニック状態


















地獄絵図と化していた

イルコモンズが映し出した福島第一原発の映像の右上にタイムカウントが表示され、それぞれの場所でアーティストが破滅に向かって加速

会場には念仏の様に金が鳴り響く

タイムラインが0を指した時、山川冬樹の白熱灯が消滅



















全て終わった瞬間、イースタンユースの曲を女性がカバーした歌が流れその瞬間何故か原発の呪縛から解放された気分になり自分が「生きている」事を実感した。

本当に凄まじい時間を過ごした。

原発の歴史的事故を表現者としてこういう形で答えをだしたアーティスト達に賞賛を送りたい

生と死について深く考える内容だった

このATOMIC SITE展は8月20日まで期間延長になったのでまだ体感してない人は是非一度足を運んでほしい」

[文] MijA「ATOMIC SITE展」”SAFARI BLOG” 2011年8月9日より抜粋
http://www.wind.ne.jp/millennium/space/safariblog.html

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▼「レントゲン藝術研究所と東京グランギニョルから遠くはなれて」
ポストモダンの批評用語で粉飾された「ゼミの発表」みたいな小難しい美術批評ではなく、こういう臨場感のあるリーク&レヴューがほしかった。真夏の夜の、原発グランギニョル劇(アトミック・ホラーショー)「原発供養ノ夜」は、最高の目撃者・証言者に恵まれたと思う。シナリオは上に書いてあるとおりだが、そこで発せられた声と音と光と熱は、シナリオのメーターを完全にふりきってしまうレヴェルのものだったと思う。これは、「横浜トリエンナーレ2011~OUR MAGIC HOUR 世界はどこまで知ることができるか」と「カオス*ラウンジ~げんじつ」に”対抗”するかたちで生まれた、 3.11以後の”世界”と”げんじつ”に対する、東電グランギニョルであり、放射能アヴァンギャルドであり、原発ダダであり、電気パンクである。「アトミックサイト」は、オタク以後のサブ カルから失われた、あの「カウンター」と「アナーキー」をとりもどすことができただろうか?(アトミックサイト監修者しるす)

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